柳澤秀吉准教授が日本機械学会 設計工学・システム部門業績賞を受賞(2023/9/20))

柳澤秀吉准教授が,日本機械学会第33回設計工学・システム部門講演会にて,2023年度設計工学・システム部門業績賞を受賞しました. 本賞は,当該分野で顕著な研究,または技術開発の業績をあげた個人または団体に贈られます.約20年にわたる感性設計学の一連の研究業績が高く評価されました。

受賞した研究内容・活動について
機械工学専攻 柳澤 秀吉 准教授による感性設計学の一連の研究業績が高く評価されました。特に、感性の数学的原理の究明とその設計応用研究の先駆的な研究成果は、多方面から国内外の賞を授賞しています。新規設計に必要な外挿を可能にするために、脳の働きの原理から演繹的に感性を定式化する新しい方法論を世界に先駆けて提案しました。そして、知覚、感情、主体性といった様々な認知を力学的な数理により統一的に説明、予測する理論と計算モデルを開発しました。一連の卓越した成果は、設計工学分野、さらにはヒトを扱う工学、科学分野の発展に広く寄与する基盤となると期待されます。

今後の抱負
感性設計学は、感性価値を工学的に設計するための学問体系を目指す、日本発の研究分野です。感性設計学の学術基盤として、力学的な原理から感性の仕組みを数学的に明らかにする感性のプリンキピア(数学原理)の確立を目指します。そして、その学術基盤をもって、広く社会に還元できる工学応用研究に取り組みたいと思います。

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